リーキーガットだと気付く前、悪玉菌の要求のまま食べていたボロボロの私

assorted donuts top of white area リーキガット

長期にわたるストレスでクレイジーな食生活のためボロボロになった時期のこと、体質改善を経て憑き物が落ちたように糖質を欲しなくなったこと、どちらも経験して冷静な目で身近な家族を見て感じたことをレポート。 リーキーガットについてとても顕著に出た反応を知ってもらいたいです。心当たりを感じたり、リーキーガットを治したい!体質改善をしたい!と強く思った人に向けて 私がどのような症状で食事を見直すことになったかを書きます。食生活をリセットするにはちょっとした決心がいると思いますが、最初に成功の体験談を読んでいただきキッカケになること願います!

リーキーガット症候群という病を知る前の私

とにかく自分の健康に自信がない。急なめまいでその後の5時間くらいは頭を上げていられず、頭痛、吐き気と闘いながら横になるしかない。
この症状がいつ訪れるかわからないので無理ができない。常に低空飛行の状態で生活をしていますが、ちょっとしたオーバーワークでぐったりしてしまいます。ちょっと後ろを振り返ったり立ち上がったりするだけで三半規管が乱れ、常にフワフワした不安定な状態です。少しだけ横になりたいと思いますが仕事や家事にどんどん忙殺されます。無理をしている状態がデフォルトで少しの変化でひどく体調が悪化してしまいます。

少し無理をしていることが周りには理解されません。自分自身もできるだけ迷惑をかけず頑張りたい気持ちが強いので、負荷がかかってきてしまうといつもの症状を受け入れるしかないのです。
気分としては 早く寿命が尽きてくれないものかと考えて日々を過ごすようになります。
いえ、私などはまだ幸せな方でもっと辛い症状で苦しまれている方はたくさんおられますし、仕事や家事に関しても一般的なボリュームより控えめでバランスをとらせてもらっています。

その辺りは十分感謝の意を持ちながらも、辛い日々を抜け出す方法を探っていました。

健康情報を取り入れてはみるもののほとんど大きな成果はありませんでした。

食事については野菜や魚介類が好きで肉類はあまり選ばないといった感じです。嫌いではないので焼肉を食べることもありますが常に欲している状態ではありませんでした。
ただし甘いものは好きでした。パンも大好きでドライフルーツやナッツの入った重ためのパンには目がありませんでした。

モンブランプリンを3つ食べないといられない日々

日常的にはダイエットもしたい気持ちから甘いものは控えるのですが、ストレスがかかった時、過剰に食べてしまう傾向がありました。

例えば大きめのプリンの上にモンブランクリームがのったデザートがあると思うのですが、毎日1つずつ欲しくなり、我慢できず2つめに手を出して、数日後には1日に3つも食べないと満足できないようになる。そんな時期がありました。

甘い、苦いループで味がなくなる前にガムや飴を口に放り込んでガリガリ食べていた日々

別の時期にはさらに異常な食生活に支配されました。
とても仕事が忙しく、長期にわたってストレスがかかる時期がありました。精神的に追い詰められても逃げ出すことも誰かに頼ることもできず続けなくてはいけませんでした。39度を超える高熱が3日続いたり、常に歯が浮いた状態となり、体に発疹が出てきました。

pink green and white candies嫌でも休めず作業を続けることになるのでイライラや不安を紛らわすようにガムや飴を噛みました。飴も数秒でガリガリと噛んでいました。さらに「仁丹」という生薬でできた口中清涼剤を交互に口に入れました。この苦味のある仁丹と甘いガムや飴を無限ループのように食べ続けたのです。

この頃、3,250粒入りの瓶入り仁丹をケース買いし、ボトル入りのガムや袋飴を4、5個ずつ毎週買い続けていました。
カンフル剤のように甘い、苦いを入れ続け刺激を与えるような食べ方をしていました。これ以外にケーキなどのお菓子も食べていました。

異常だったと思います。取り憑かれたような日々でしたから。追われる仕事のためにやむを得ないと許していたのです。

病的な食生活が定番化していましたが、1年以上過ぎてやっと仕事の目処が立ち、落ち着いてきました。
少し壊れた自分をどう立て直して行くべきか、これまで以上に悩みました。
その仕事を受ける前もずっと低空飛行だった体調に加えて、精神的にもかなりネガティブになっていたからです。

甘いものを食べ過ぎてしまった!と言うレベルではなく、取り憑かれたように食べずにはいられない状況が恐ろしくもありました。

同じレストランで食事をした時に2回とも全く同じ激痛が走った

弱っていた時期にあるレストランで食事をしました。一般的なイタリアンベースのコースだったと思います。
食後30分くらい経った頃でしょうか。家に到着する前に下腹がひどく痛み出し、お腹が膨らんでいるような感覚がありました。
イメージでは腸の内側から痛みが飛び出そうとしているような感じです。歩くのも辛かったのですがなんとか家に戻り、数時間横になってやり過ごしました。
たまたま体調が悪かったのかと思い、忘れようとしていました。食あたりしそうな食材でもなかったですし、一緒に食事をした夫に不調はありませんでした。

pasta in tomato sauce何ヶ月かして同じレストランで似たようなコースを食べることになりました。
なんと前回と全く同じ激痛で苦しむことになったのです。

普段から腹痛は経験していたものの、このような内側から穴を開けられるような激痛は初めてでした。まっすぐ立って歩けなくなるのです。それが同じレストランで2度続いたことで疑いを持ったのです。いかにも食あたりしそうな食材ではないものが原因なのでは?と。

リーキーガットの知識を得た時、あの内側から何箇所も差し込むような痛みは、まさに腸壁から血液中に侵入を許してしまった状態だったと思います。(後付けかもしれませんが)

ずっと体調の悪かった私ではありますが、この2度に及ぶ激痛でいよいよ本格的に自分の身体と向き合うようになるのです。そして症状が重かったからこそ、面倒な食事法も実践できたのだと思います。

体質改善をしたいと探していた頃、ラッキーなことにリーキーガット症候群や糖質制限、ケトン体、パレオ食についての知識を得て、片っ端から試して今に至るのです。

リーキーガットに目を向けた食生活で変わったこと

まずガム、飴問題

この前の文章を読んでいただいた後なので、まずこの部分に触れましょう。

今、私はガムを1粒も噛みません。
飴も1粒もなめません。 少し前に喉のために飴を口に入れましたが過剰な甘さに耐えられなくなり数分でなめ終えることなく出してしまいました。

1時間に10や20のガムや飴を消費していた私が1粒も必要としなくなったのです。我慢ではなく、不要なのです。
体内に入った糖分の濃度が急に高まることに不快感があって自然と食べなくなってしまいました。
こんなに変わるのです。
人間の身体と言うものは 変わるのです。

甘いものが全く受け付けないと言うことでもなく、嗜むほどに食します。ただ、振り回されるようなことはなくなりました。

自分の身体がもう十分だと知らせてきます。あの頃のように狂ったように増やし続けるような食べ方はしません。

これは焦燥感ともリンクしています。
甘いものを食べても食べても満足できないといった焦燥感、食べ物とは切り離した精神状態においての焦燥感の両方が密接に関わっていると感じます。

何かに取り憑かれたような食欲が止まらないと言う人は、ぜひ食生活を見直すことを強くオススメします!

糖質制限が成功すると確実に体が変わります

リーキーガットを治していく過程で糖質、特に小麦粉の制限は不可欠だと思うのですが これを続けてその食生活を体が受け入れ始めると、あんなに欲しくて欲しくてたまらなかった甘いものへの執着が少なくなってきます。

ガムや飴だけではなく、他の糖質過多食品と距離をおいて楽しむことができるようになります。

私はケーキもアイスも和菓子も食べますが 糖質制限をする前ほど食べなくなりました。
美味しいものは食べたいけれど、ある程度の量で満足できるようになるのです。ここまでの身体を作ることを目的にすると良いと思います。
腸内細菌の割合が安定しているのだと思います。

冷静になった私が目撃した夫の現象を報告します。
数年前、私は1日1つは小さなデザートを夕食後に食べていたように思います。夫も付き合いで一緒に食べるもののそれほど必要とはしていませんでした。
それから私の食生活の見直しが始まり、初期はかなり厳しく糖質制限をし、乗り越えました。
その後、夫の食の好みがどんどん糖質、甘いものを好むようになっていったのです。
もともと麺類が好きでうどん、そうめん、パスタ、焼きそばなどを喜んで食べていたのですが その後「あんこ入りの揚げた菓子パン」にも手を出すようになっていたのです。これには驚きました。
特にストレスが溜まったり、飲酒の後に我慢できずに食べてしまうようです。
「悪玉菌の要求のまま、加速しているな!」と感じました。しかもこの食生活が顕著になっているとき、とても機嫌が悪く、攻撃的であることにも気が付きました。
夫の健康については最優先事項でありますが こんなトゲトゲした言葉や態度には付き合っていられないと感じ、糖質を少なくする努力をしました。
幸いにも、本人が筋トレに目覚め、だらしない体系を引き締める意味でも糖質を少なくしようと思ったようでした。もともとは痩せ型の体型ですがお腹周りがひどくぽっこりして、肌の質感もブヨブヨしているのです。
見ていると、やはりストレスが溜まったときに「麺が食べたい!」「焼きそば、焼きそば」と言い出し、甘ーい菓子パンをこっそり買ってくるのです。

私と夫の違いがわかりますか?
もちろん、こちらは体調不良、メンタル低迷で切実度が違うので真面目に糖質制限に取り組むことができましたが そこではなく、私はストレスがかかっても前のように糖質を逃げ道にするようなことがないのです。糖質、甘いものが食べたいなーと思いますが一定量ですぐ満足できる身体にチューンナップされているのです。

ですから2週間だけ取り組む食事制限では足りないんですよね。食事法については別の記事で書きます。

元気が出なくて、変わりたいと強く思っている人には身体、体質を変えるところまで頑張って欲しいですね。
あんなに荒れていた私ができたのですからきっと大丈夫です!身体は変わるのです。
変わった後に振り返るとあの頃の食生活には戻りたくないし、そこに無理がありません。最初だけ、乗り越えるまでが大変だと思いますが、ある程度慣れてくると、どんどん楽になってきますからね。

ちなみに糖質を抑えてタンパク質多めの食事に切り替えた夫ですが、筋トレ効果も手伝ってぽっこり感が減っています。何よりの効果はちょっとしたことでのイラつきが減ったこと。さらに花を飾ることを好んでするようになったのです。そんなオシャレな花ではないのです。スーパーで仏花として売っているような400円くらいのセット売り花束を切らすことなく買い続けるようになり、「蕾が開いてきたな」と関心を示すのです。誕生日などのハレの日ならともかく、日常の小さな花を進んで買ってくることに驚いています。これは夫自慢などではなく、悪玉菌の割合を減らすような腸活がうまくいくと精神的に穏やかになるということが事実なのではないかという例です。

糖質を欲しがらない体を手に入れられたら

結局、糖質というものはほんのちょっとでも身体に大きな影響を与えます。
よく話します報酬系だからです。「食べる快感」があるからですね。

この快感、満足感をはき違えるとその代償とも言える不快症状がつきまとうわけですから、中毒化させないようにしましょう!自分がコントロールできない「中毒化」は怖い現象です。
(何度も書いていますがあなたが甘いものを欲しがっているのではなく、あなたの腸にいる悪玉菌が強く強く要求するから過剰に食べてしまうので腸活がうまくいけば収まってくると思います。 私は身をもって感じています。)

もし、こんにゃくが好きだとして こんにゃくを一切れ食べるとします。一切れ食べ出したら止まらず、毎日毎日食べ続けてしまうことがるでしょうか?こんにゃくは中毒化しません。でも報酬系の食べ物は加速してしまうのです。悪玉菌のエサだからです。

ただし 糖質が全て悪いわけではありません。全部が悪玉菌のエサになるわけでもないのです。善玉菌が喜ぶ糖質もあるので上手に取り込みたいものです。

リーキーガットを治していくために行う食生活の2本の柱は小麦を主とする糖質制限とレクチンを含む食材をぐっと減らすことです。
ですので糖質制限は避けて通れません。

ただしこれが一番の近道だと思いますよ。

そして前にも書きましたがお腹が痛くなるといったダイレクトな症状だけでなく、精神的な落ち着き、ダイエット、美肌・・・と色々なことが改善すると思います。
これは私自身が感じたことです。アレにもコレにも効くと言ってしまうと嘘っぽく聞こえるかもしれませんが私の体感です。

また、夫の様子を報告したついでにもう一つお話しします。
糖質を身体に入れると血糖値が急激に上がり、糖をエネルギーに変えるインスリンの大量分泌で急降下、血糖値スパイクが起こり眠気を起こす状態についてです。
過去の私の症状もそうでしたが 食事やデザートを食べた後、眠くて眠くて横にならずにはいられない時期がありました。
似ている状態に、灯油のストーブをつけた室内の空気、酸素が薄くなってきた時にスーッと眠ってしまうような危うい状態です。
本人としては眠気が襲ってきて眠くて仕方がなくなり眠ってしまうのです。
このような感じで、夫は食後、テーブルで座ったまま居眠りを始めたり、ソファやベッドで横になろうとしました。急な眠気で我慢ができない状態になるそうです。
コレは血糖値が急上昇、急降下している状態だと思います。
運転する方がこの症状を持っていると大変危険だなと感じます。

この眠くて眠くて仕方がない状態は辛いです。急に身体が自分の思うように動かせなくなるわけですから。

ところが糖質制限を成功した身体になった私は1回もこのような眠気が起こることはなくなったのです。甘いデザートを多めに食べてしまったかな?と思うときも以前のような血糖値スパイクはありません。1回もありません。
本当に楽になりました。
夫の方はと言いますと、かなり頻度は減って効果を感じています。ただし、体質改善がまだ完全とはいかないようで睡眠が足りているであろう日でも急な睡魔で居眠りを始めます。やはり糖質が多めの食事の後です。
本人は筋トレの目的で始めている糖質制限ですが 身体に良い状況を作り出していますので続けてもらいたいものです。

糖質制限についての例が多くなりましたが、元気がない、体調が常に悪い私がどのような症状を経て、リーキーガット症候群克服、改善に向けて取り組みを始めたかを書きました。

いよいよ食事法についてまとめることにします。

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