不調の原因がわからないならリーキーガット(腸漏れ)を疑ってみては?

gut リーキガット

「リーキーガット症候群、漏れている腸」の存在を知っていますか?
今でこそ書籍も増え、健康番組などでも取り上げられるようになりましたが一般的な病院で不調を伝えた時に「リーキーガット症候群」とは診断されないでしょう。
日本の医療界では詳しく理解し、治療のアドバイスができる医師は少ないようです。
もっと早い時期に知ることができていたら良かったのにと強く感じます。健康情報を集めている中で、かなりインパクトがあり、効果のあった内容です。同じように不調を感じている人に伝えたいです。
胃や腸だけでなく、口臭や痔、皮膚疾患、疲労感、焦燥感など多くのことにも関係しています。日々の食べ物や習慣を見直すことで慢性化した症状を劇的に変えることができるかもしれませんよ。

リーキーガットとは

リーキー(Leaky)は漏れている、ガット(Gut)は腸です。医学的名称は腸管壁浸漏症候群。
腸の主な役割は食べたものの消化・吸収やベン/便を作ることです。
腸が漏れているとはどういう状態でしょうか?
とても簡単な言い方をすると 悪い食品や環境汚染物質、ストレスなどにより腸の内側が傷つき、細胞の結びつきが緩んでしまい、この緩んだ隙間から有害な微生物や毒素が血液中に漏れ出してしまうことを言います。

さらに栄養をきちんと吸収できなくなります。
消化不十分の食べ物の粒子が本来は入るべきでない血流に乗ってしまうことで、体の免疫システムがおかしくなってしまいます。

体内に毒素が蓄積し、慢性的な炎症を引き起こし、拡大させるのです。

食べたものも、作られたベン/便も、血液中も自分の「体内」と考えてしまいますが、医学や薬学では胃や腸などの消化器の内壁は「体外」で、その内壁から吸収された先が「体内」とされているようです。自分の「体内」である血液中に望まない物質を侵入させてしまう事が様々な不調の原因になっているのです。

環境汚染物質やストレスが体に悪いことは想像できます。でも問題は身体に良いとされている食べ物や一般的に多くの人が日常的に食べている物が原因となっている点です。

リーキーガットが原因と考えられる症状

腸に関わる場所での不調だから腹痛でしょ、と考えてしまいますが 関節リウマチやセリアック病、アレルギー、発疹、自閉症、不安症、うつなど多岐に渡ります。

しかも人それぞれ症状の出方が異なるようです。

私の場合、腹部膨満感が顕著に現れましたが思い返してみると多くの症状、病名がつきにくい不定愁訴がリーキーガットによるものだと感じました。

なぜそう言えるのか、それはリーキーガットを調べ、ひとつひとつ原因を取り除いていった結果、多くの改善が見られたからなんです。

私のように不調で苦しんでいる人に知ってもらいたいです。

リーキーガットを知るきっかけ

ここで少し、私がこの状態は「リーキーガット症候群」なのでは?と知るきっかけについて書きたいと思います。
そもそも逆引き辞典があったわけではないのでこの不快症状、不調、不定愁訴が「リーキーガット症候群」によるものだと知ることができたことが奇跡でした。

不調を改善したいとの思いから常に健康情報を探していました。 あれは2016年ごろだったと思います。
色々なワードを調べてサイトを見ている時に、アメリカに住まわれて主にアメリカの最新代替医学に関する情報を発信しているトンプソン真理子さんのホームページにたどり着いたのです。
どのページも非常に興味深く、わかりやすく、自分の症状と照らし合わせても参考になることが多く書かれていました。
私の人生において光明が差した瞬間と言ってもよいでしょう。
その中に「リーキーガット症候群」のことが書かれていました。さらに「リーキーガット症候群」という書籍も出されているとのことで購入し、改善に向けて参考にさせていただきました。
また、あとがきに医学博士の崎谷博征さんのお名前もありましたので「この4つを食べなければ病気にならない」などの書籍も読ませていただきました。
現在に至るまで 少しずつ「リーキーガット症候群」についての書籍も増えましたし、メディアで扱うぐらいになったと思います。
とはいえ、腹痛やうつ、不定愁訴、などなどの症状で病院へ行ったところで「リーキーガット症候群」を疑い、薬を使わずに食事の指導を強く進めるケースがあるとは考えにくいのです。
そのような医師に出会えたとしたら本当にラッキーだと思います。
私の場合はそのようなラッキーはなかったので一つ一つ良いとされること、悪いことを試しながら自分の身体と向き合いました。

もしあなたが不調に悩んで「リーキーガット症候群」に興味を持たれたとしたら、詳細はこれらの書籍やホームページを一読することをお勧めします。
私がここで概略を書いたものより詳細が丁寧に書かれています。(当然です!)
このページで私が書く内容は 「リーキーガット症候群」を理解し取り組んだ体験記や感想だと思ってください。そして私に光明が差したようにどなたかに役立つ情報だと信じています!

リーキーガットの仕組み

とても簡単な表現になりますが、腸内でどのようなことが起こっているのかを説明します。

先ほど「体内」について触れましたが食べ物が胃を通って、大まかに小腸、大腸と進んでベン/便となり排泄する流れの部分については「体外」という扱いです。
分解され吸収される時に「体内」へ運ばれます。
食べ物を口に運ぶところまでは自分の意思で行なっていますが、そのあとの消化や排泄物を作るところまでは「身体」が勝手に行うことですよね。自分の意思では行なっていないのです。
この見えない部分に問題はありました。

リーキーガットを知る前の私は、身体に必要なものが消化吸収されるものだと漠然と思っていました。ジャンクフードならともかく、栄養価の高いとされる野菜や穀物が、場合によっては身体を傷つけるとは考えていませんでした。

腸内では食べ物を分解するだけでなく、有害物質の解毒なども行うそうです。異物が体内に侵入するのを防ぐバリアの役割も果たします。
この腸内の粘膜層に関係してくるのが腸内細菌です。善玉菌は身体にとって良い働きをする菌で腸壁をガードする役割もあります。通常はバランスよく存在しますが、ストレスや食事の内容など様々な要因で悪玉菌など悪い働きをする菌が大繁殖します。悪玉菌が粘膜層を攻撃し、細胞間の結びつきを緩ませ、「漏れ」に当たる穴を開けるとことになります。
さらに健康な人ならば守られて「漏れ」のない粘膜層をグルテン、カフェイン、アルコールなどの炎症物質が直接攻撃し穴を開けるのです。
この無数の小さな穴から毒素、微生物、分子の大きな未消化の食べ物が「体内」である血流に侵入してしまうのです。
この状態がリーキーガットです。
また、特に小麦に含まれるグルテンなどのタンパク質は自分自身で本来持っているタンパク質と構造が似ているため、体が間違って自分の組織を攻撃するそうです。(自己免疫疾患)

栄養を補給しようと食べたものが身体を攻撃し、毒素などを体内に運んだり、免疫システムを壊したりするなんて思いもしませんでした。

知った後に振り返ると 自分には合わない食べ物を集中的に、健康のためと思い込んで食べ続けていたこともありました。
効果があるどころか身体を傷つけて悪化させていたのです。

色々な健康情報を取り入れても効果を感じられずにいたのですが、リーキーガットの仕組みをもとに食生活を見直すと、面白いように改善が実感できたのです。

リーキーガットを治すために様々なアプローチをしてきたのですが、例えば糖質オフ、パレオダイエット、ボーンブロス、レクチンなどなどのキーワードに触れる事になります。
リーキーガットの原因に注目すると良いことがわかりましたので、これらのことについてもまとめていきたいと思います。

リーキーガットを治すために試みたこと

もし体調が思わしくなく悩んでいる人がこれから書くことを丁寧に試したならば、いま抱えている症状の5つは改善に向かうのではないでしょうか。1つの症状だけに効果があるということは無いと思います。逆の言い方をすればリーキーガットが原因で引き起こる不調がとても多いと言うことです。期待していなかった不調や美容面などにも効いているかもしれませんよ。私はそうでした。

特に食事を見直すことが重要になります。ジャンクな食べ物やうどん、パン、パスタ、夏野菜が好きな方にはハードルが高いかもしれませんが、そのような方こそ効果がわかりやすいのかもしれません。

一生食べられないわけではありませんし、体調が戻れば食べることもできるでしょう。少しの量ならOKな場合もあります。
基本的な考え方を読んでいただいた後はご自身の体と向き合いながらトライ&エラーを続けていくだけです。

4+1つのRプログラム

1:Remove(腸を痛めつけている食べ物や要因を取り除くこと)
2:Replace(治癒してくれる食べ物に置き換えること)
3:Re-inoculate(腸に良い菌を植え付けること)
4:Repair(腸内壁と細胞を修復すること)
5:Regulate(調整すること)

先ほど紹介しました「トンプソン真理子さんの書籍」によりますと、この4+1の内容を行うことが良いとされています。

まずは腸を攻撃し炎症物質になる食事を取らないことから始めよう!1つ目のRemove

例えば「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするんだよな。」「そばを食べると湿疹が出てしまうんだよな。」など多くの人が知っている症状、原因がわかっている場合はその食品を控えますよね。

リーキーガットはどんな食品がNGなのでしょう?

個人差はもちろんあるのですが可能性のある食品は 「砂糖、穀物、炭水化物、乳製品、大豆、グルテン、イースト、アルコール、カフェインなど」です。さらに加えたいのが夏野菜、ナス科に代表される「レクチン」を含む食品です。

ショックだと思います。「何を食べたらいいのだ!!」と落胆の声が聞こえてくるようです。

このラインナップを見て「糖質制限食に近いな!」と思った人。糖質オフの食事でご飯やパン、麺類を控えている人には取り組みやすいですね。(→糖質制限、糖質オフの食事については別コンテンツを考えています。)

「アルコールやカフェインなどもしょうがないか、、、」と思ったことでしょう。回復してくれば適量を飲めるようになると思いますので最初は我慢です!

「大豆?」と不思議に思った人、多いのではないでしょか。私はそうでした。何十年も大豆製品、豆腐や豆乳を良いものだと積極的に食べていました。大好きでした。でもリーキーガットを引き起こす食品なんです。

「大豆や夏野菜が悪いのか?」まだ信じられないと思っている人がいるはずです。具体的にいえばこうです。
大豆や夏野菜は人間や動物などに食べられるために生まれてきたのでしょうか? そうではありません。これらの野菜は自分たちが一番優先されるべく生きて種をつないでいます。ただ我が身を守るために武器を持って戦うことはしません。いえ、このレクチンなどの成分は武器なのだと思います。食べた人や動物、昆虫などにダメージを与えることで避けるべき植物になろうとしてきたのです。
レクチンという成分は弱っている腸壁には最も強力な毒なのです。「毒」です。

食品について意識してほしいことは、1つの成分で成り立つ食べ物はほとんどないと言うことです。イソフラボンに注目が集まる大豆は毒であるレクチンを含む食べ物ということです。弱っている腸内においてはビタミンや食物繊維などの摂取したい要素より毒の部分が強く影響するということです。

とにかく症状が改善するまでは控えた方が良いでしょう。
まずは2週間から数ヶ月ぐらいが目安です。
体質を変えることが必要なので、ある程度の期間は必要です。そして個人差があります。

食事について、もっと詳細に書かれて参考にした本があります。これについても別コンテンツにしようと思います。

弱った腸壁を荒らす食品添加物

特定の食品を避けることと同じくらい強く避けた方が良いものに食品添加物があります。
先ほど書いた大豆やナスをちょっと食べることよりも食品添加物にまみれた食事の方が悪なのでは?と感じます。

食品添加物は抗菌剤や着色料、保存料などがありますが 私の場合「乳化剤」が厄介なものに挙げられます。
乳化剤って水分と油分を簡単に混ぜ合わせて安定させられるので とにかくいろいろなものに入っています。安価なアイスやチョコなどにも必ずと言って良いほど含まれています。 乳化剤を含んだものを食べるとまず胃がむかむかしてだるくなります。
さらに添加物の指定はなく「添加物不使用」などと強調している商品に多く含まれている「酵母エキス」です。これが含まれている食品も同じように不快症状がでます。国の指定では添加物に含まれていないものでも私のような弱った腸には避けたい材料です。

私のような「元気が出ない」人間には食品として出回っているから、国が認めている基準の範囲だからという事実は意味を成しません。根気強く自分の体に悪いものを食べないようにするしかありません。

わかりやすいカップ麺などは避けるべき当然の食品ですが スーパーのお惣菜も油断できません。
避ける食品と同じくらい注意が必要です。私はスーパーのお惣菜やレトルトパウチ販売のスープの素についても避けるようになりました。成分表をじっくり見て判断します。

安心な素材で作られているものを見つけると、そのお店、メーカーや生産者さんに感謝の気持ちでいっぱいになります。


丁寧にやった分、その効果もすぐに気がつくことができると思いますよ。

悪玉菌にエサをやらないこと

この考え方にも目から鱗だったのですが 善玉菌や悪玉菌には好みがあるらしいのです。この善玉菌、悪玉菌についても便宜的に使っていますが、悪さをする腸内細菌が好むものを食べないということです。
あなたは自分が食べたいものを食べているだけと思っているでしょうが、悪玉菌が繁殖するために要求しているものをセッセと運んでいるのです。
悪玉菌を増やさないためにエサとなる砂糖食品、穀物や炭水化物などを避けるのです。
ストレスが溜まった時、むしょうに甘いもの、人によってはラーメンなどを欲しくなるのは悪玉菌が要求していると思われます。糖質は報酬系ですからね。しかもちょっとだけで我慢ができないことが大きなダメージに繋がります。
ストレスがかかった時でも暴走させない腸内細菌を宿すところが目安です。(最初は辛いですが体質は変わってきますから。)

また注意すべきなものにカンジダ菌があります。カンジダ菌は真菌というカビの仲間で男女関係なく皮膚や口腔内、腸内に存在する菌で、通常は人体に害を及ぼさないのですが異常増殖すると不快症状を引き起こします。
カンジダ菌を抑え込むと爪水虫やかかとのガサガサにも効果が出ると思いますよ!


さらに食品の「カビ」についても注意が必要です。体に「カビ」を持ち込まないことも大事になってきます。

結果を出したいなら6週間は厳密に行いたい

中途半端に取り入れることは今までの食生活よりも少し健康的にはなりますが 驚くほどの効果は期待出来ないと思います。

また食べるもので腸内を激変させ、結果身体が変わるためには1、2週間では足りないと感じます。しかも辛い状態で終わらせるためリバウンドで我慢していた悪いものを食べてしまう結果になりかねません。

長期スパンで捉えておいてほしい内容があります。

最初 甘いものや炭水化物を取らなくなると食べたくて食べたくて気が狂いそうになると思います。
これは報酬系と言って、食べたことで脳が満足感を得てもっともっと欲しくなる仕組みで渇望するためです。

ただし、これはあなたの脳が満足しているのではないです!悪玉菌がエサを要求しているのです。これに負けてはいけません!糖質を控えることはあなたと悪玉菌の闘いなのです!(ここは強く念を押します!)

悪玉菌の強い要求に勝ってエサを送り込まなくなると悪玉菌の数がぐっと減ってくると思われます。ここまでくるとあんなに強い衝動で食べたくて仕方のなかった糖質のものが我慢できるようになってきます。初期の我慢の状態とは違い、それほど欲しいと思わなくなってきます。

これは長期に行えば行うほど安定してきます。大丈夫です。ある時期を越えれば最初の1、2週間ほど辛くはなくなりますから。

油断せず食べる食品と量を調整しながらやり過ごしましょう。

きっと(絶対と言いたい)身体の変化、心の変化があると思います!

食事のプランを詳しく書いてある書籍もありますので参考にしてみてください。
リーキガットに特化していなくても 非常に参考になるおすすめ本があります。

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